2000年9月5日
 みなさん、ありがとうございます。一人一人にレスを付けようかと思ったけれど、今回はお願いもあるので、ここにまた親記事として書くことにします。
 池波SHINOさん、本当にありがとうございます。こんなにたくさんSHINOさんのコメントが読めるとは、なんと豪華なBBSなんでしょうね。こんな場所は、ほかのどこにもないと思います。本当に感謝しています。
 東京にいた頃、わりと映画、テレビの関係者とのおつき合いがありました。LAに来たら、何故かまた映画世界にいたという人たちとつき合いができて驚いています。かなり親しくしていたキャロルという人ももと女優で、あのジェシカ・ラングの「女優フランシス」に出演していたと最近知り、驚いています。このことは季刊02の「LA日記」に書きました。こちらの映画界のことも、今割と知識ができています。あまりご無理は言えませんけれど、SHINOさんでなくてはできないということ、きっとあると思うんです。コメント、また読ませていだければ嬉しいです。
 リンコさん、その通りです。こんど虫麻呂さんのところのサイトに、イン・エン・アウトのハンバーガーの写真載せます。でも確かに写真では味は解りませんねー。いつか一緒に食べられるといいですね。ネイサンズですが、LAでは聞きません。あるいはあるのかもしれませんが、少なくとも、チェーン店展開をしているというほどのことはないです。
 肩こりでドクター・ストップですか、時差も日付け変更線もものともしない怒涛の書込みせいでしょうか。しかし絶対やめないでくださいよ。あなたがいなくなったら、昔どこかの美容師さんが言っていましたが、SSKはクリープのないコーヒーですからね。ゆうさんところの「教えて007」は面白い企画ですね。あれ、誰が考えたんでしょうか。たいしたものです。「奇想の源流」のパロディ・サイトへのあなたの作品も、今大いに楽しみにしているところですよ。
 ケムさん、はじめまして。本職の歯医者さんなんですか。素晴らしいですね。以前ダ・ヴィンチに、アメリカの歯科医療について書いたことがあります。こちらの歯医者さん夫婦と友達になったものですから。こちらに来て驚いたことのひとつが歯科医療です。ほとんどカルチャー・ショックでした。ケムさんはきっといい歯医者さんなんでしょうね。是非日本人のために、よりよい歯科医療制度を導入してくださいね。でもアメリカの歯医者さんも、保険制度浸透のせいでだんだんに日本の歯医者さんみたいになってきているようです。
 越後屋さん、はじめまして。長く病気されていたそうですが、もう完治されたのですか。大事にしてくださいね。そういえば妙さんも病気だったのですね。もう完治したみたいでよかったです。
 しゃくていさん、オフ会に里美ちゃんが来ましたか? 横浜からJRで来たのでしょうか。早く続きを書いてください。まにゃさん、布教活動していただいているそうで、ありがとうございます。こちらも負けずに頑張りますよ。しまさん、ひーさん、お名前はいつも拝見しています。葵さんとの会見記、面白かったです。
 飛鳥さん、はじめまして。飛鳥という名前、いいですね。飛鳥の地名、もともとは明日の香りの明日香と書いていたようですね。明日香という土地には美しい鳥がたくさん飛んでいたから、飛ぶ鳥の明日香と書きならわしていたら、いつのまにか明日香が飛鳥と書かれるようになったということらしいです。私はここに、都市の最も大事な要素を見るんですね。つまり詩です。都市を作るものは実は詩なんです。都市計画なんかではないんですね。理論は後から来るもので、こっちを先にするとブラジリアみたいに失敗するんです。これは文章も同じなんですね。このことは、質問が多いので今創作クラブに書いている、ある設問への回答の骨子なんですけれども。  角田さん、ありがとうございます。今ほんの少し時間ができたので、創作クラブにせっせと回答を書いているところです。作家志望の方の、多少なりとも参考になったらいいんですけれど。
 いのさん、はじめまして。山田さん、ゆう姉さん、真洸さん、Takeさん、いつもありがとうございます。龍姫さん、いい名前ですね。竜宮城のお姫様のようです。イギリスのケルトにも、同様の伝承があるのですよ。女性ばかり住む、海の彼方の黄泉の国の伝承。
 リョウさん、久しぶりです。パロディ小説、受け取っています。しかし信じがたいほどに忙しくて、本日今から読みます。すいませんね。しかし「青いリンゴ」はまた、凄い作品ですね。驚きました。ちょっと下品ですが、なかなか上手な話です。この構造だと、日本昔話には入りにくいかと思いますが、立派なものですよ。あなたは才能あります。今水道の栓が開いているみたいだから、今のうちにどんどん書いておくようにしてください。書けない時期に入ったら、押して引いても水は出ませんよ。
 カスミさん、ピアノの先生に「龍臥亭組曲」弾いてもらったんですか。あれ、確かに奇麗な曲ですよね。季刊02にも大島さんの続きが載ります。今度の曲は「龍の舞い」と、「ガラス箱の中の殺人」といいます。「ガラス箱」の方は、まあ今までのような行き方ですが、「龍の舞い」の方はがらりと曲想が変わって、都井睦雄の連続三十人殺しを表現した劇的な曲です。作曲者の意図通りの速いテンポで弾くなら、とんでもなくむずかしい曲になってしまって、初見ではちょっときついでしょうね。これを頼まれると、先生もかなり困られるのではないでしょうか。だいたい、作った大島さんも弾けないんですから。それで、「どうしてこんな自分でも弾けないようなむずかしい曲作ったんですか?」と訊いたら、「シンセなら弾けるかと……、もう、どうもスイマセンね、センセ」と言っていました。
 そういうわけで四次元さん、今回こそはあなたの打込みが頼りですよ。この曲弾きこなす人は当分出ないでしょうから。作ったらまた聞かせてくださいね。
 はりぃさん、ゆのりんさん、日本の少年の心理、今の日本には大変重大な問題ですね。やっていいことと悪いことを子供にきちんと教える大人がいなくなった、子供を殴る勇気を持つ者がいなくなった、なんてあたりの例のパターン説教を、偉い人がひとくさりやって、それでなんとかなる状態ではもうないです。侵略戦争に植民地に、だましと人さらいによる従軍慰安婦、731部隊に公害たれ流しに土地高騰、献金腐敗にバブル狂騒、やって悪いことをおとなたちが勇気をもってやってきて、それでここまでのしあがってきたのがわが現状です。鎖国時代のつけがようやく巡ってきているんですね。徒弟罵倒、若輩への威圧、殴打暴行、キーセン観光に飲酒売春接待、セクハラ日常に隣近所の道徳陰口、村八分の苛め、意地悪、やっていけないことを道徳と盲信して、れわわれは秩序を維持してきたのです。その横暴威圧がさすがにやれなくなって、現在の秩序崩壊があるんです。当り前のこととも言えますね。これでいったいどんな説教を、子供たちにするというのでしょうか。
 日本列島はアメリカから見れば、社会主義の防波堤だったんです。だからアメリカは今まで黙っていましたが、冷戦が終了した今、これから日本の戦争責任を言いはじめます。731部隊の引責者は国に入れるなとか言いだしています。つまりおとなへの説教がようやく始まるんです。日本人にとって、太平洋戦争など氷河期のような彼方ですけれど、アメリカ人にとっては昨年のようなものです。ともかくはりぃさん、HPのアドレスを教えてください。
kikiさん、あなたの書かれるもの、いつも見ていますよ。「奇想の源流」にはチャット作っていただき、ありがとうございました。とてもにぎわっているようですね。上高地帝国ホテルと、いわさきちひろ美術館に行かれたのですか。実は私もこの前東京で、石神井のいわさきさんの博物館に行ってきました。ここは彼女のもと自宅で、二階に彼女のアトリエがそのまま再現されて遺っています。あなたはイギリスにいらっしゃるんでしたね。そしてえむえむさん、あなたはそろそろイギリスに行くのですよね?
 えむえむさん、「奇想の源流」に書き込んでくださるあなたの感想文、毎回感動して読んでいます。いつも、最もよい部分を抽出してくださいます。だから読むたび、ぎょっとするくらいに心を動かされるんです。これを書いた時の自分の熱、また自分を衝き動かした感情を忘れないようにしなくてはといつも思います。あなたの一連の書込み、保存してもらいたいですね。tenさんに頼んでみようかな。
 それからみほ@WAさん、書かれるもの、いつも読んでいますよ。あなたはアメリカなんでしたっけ? 違っていたらすいません。そういうみなさんにお願いがあるんです。英語圏の本格寄りのミステリー小説で、日本に未紹介で、しかも日本の本格文壇によい刺激を与えられそうな埋もれた傑作、そういうものを探しています。もし発見したら教えてくださいね。なにしろLAの小説家は、ハリウッドの御用聞きのようになってしまっています。推理の論理をひねくる本格は映画になりませんから、ミステリー現象はお化けがやったですませてしまいます。ハリウッドが本格を殺したと恨みを言いたいようなところがあって、そうなるとイギリスに期待するほかはないのかと思いますね。
 もしこういうものを見つけたら是非教えてくださいね。これはと私にも思えたら、Pattyさんあたりに翻訳してもらってわが文壇に紹介し、ブームの活性化をはかりたいと考えています。もちろんよい作品が見つかればということですが。特にイギリスにいる人、頭に留めておいてくださいね。
 もうひとつお願いがあります。007さんが、石岡君の暮らす馬車道の部屋の3D復元図を投稿してくださいました。そこで博物館の内部に「投稿作品展示室」を設け、この作品を展示公開することにしました。当WS刊では、今後主としてヴィジュアルの作品を募集することにしました。自信作ができましたら、是非管理人さんの方まで送ってくださいね。
 前川さん、杉永さん経由でメイルいただきました。茨城で、ALSの患者を身内に持つ人が集まり、互いに助け合いながら世話を行う施設開設の動きがあるそうですね。今たちまち私にできることはあまりないのですが、このBBSにそのこと書き込んで紹介していただけませんか。そして茨城方面の有志が集まり、とりあえずオフ会、勉強会を持ったらどうでしょう。
 私自身はアメリカだし、この活動に積極的に関わる時間も体もないのです。しかしSSKの誰かがこの活動に参加するとなれば、その記録をまとめ、出版物として世に問う段取りくらいはつけられるかと思います。むろん出版社の意志もあることですから、この記録が深く詳細で、文章もよく、同じ環境の人たちの参考になり、しかも多くの一般人の心を動かすものであれば、ですけれども。
 では、ともかく今回はこんなところで。         島田荘司
 
 
戻る