2001年2月15日 「Room−S」の「LA自動車事情」に、「LAのドライヴ・マナー」の項をあげました。ここまでは早目に読んでもらいたいと思っていたので、時間ある時に出かけていって、読んでみてください。ちょっと長いですけれどね。 カリフォルニアに行ってレンタカー借りて走る機会が、みなさんそう遠くないうちにきっとあると思います。観光ばかりじゃなく、留学して行く人、赴任する人、結婚して行く人、いろいろでしょうけれど、同じ道、同じ車であっても、カリフォルニアと日本とでは運転のマナーが大きく違います。走行サイドが違うので、心得ないと命に関わることもたくさんあります。観光旅行で深刻なトラブル起こす前に、是非これだけは知っておいてもらいたいという基本的な事柄を説明しましたので、早目に読んでおいてください。本当は図解して説明するのがよいのですけれど、サイトではちょっとそこまではできません。将来、SSKノンフィクションからこれが発売されるようなことにでもなれば、その時はふんだんにヴィジュアルを用意したいと思っています。 それからこれらを紹介して日米の比較をしていると、どうしても日本人論、日米発想比較論みたいなものに自動的になってしまいます。こういう交通諸問題への対処の姿勢の内にも、日本人改善へのヒントが多く含まれます。 今後も、セルフ・サーヴィスのガス・ステーションでの給油法、パーキング・メーターの使い方、フリーウェイのコール・ボックスの使用法などについても、時間見つけて書き、あげておきたいと思っています。これらは以前自動車雑誌「カードラ」に連載したエッセーがもとなのですが、当時とはまったく文章が違っています。 さて、ではご挨拶を。アケミ姉さん、お久しぶりです。御手洗ファンの若いお二人によろしくお伝えください。書込み待っていますと。 タックさん、「嘘でもいいから殺人事件」の稽古場探訪、お疲れさまでした。石川さんと話しましたが、役者さんたち、こういうことがあると適度に緊張感があり、具合よかったそうです。妙さん、G−Rへのレポ、とても上手でしたね。メロスさんもありがとうございました。 SHINOさん、いつも本当にありがとうございます。SHINOさんが舞台を観にいってあげたら、坂企画の役者さんたち、みんなどんなに嬉しいことでしょうね。 月子さん、はじめましてですよね? 書込みありがとうございました。これからも、遠慮なしにどんどん書いてくださいね。SSKの人たちはみんな暖かいです。 いつもお返事書き忘れるんですが、日本で陪審制度が実現したら冤罪の件数は減ると思うか、という質問をいただいたことがありました。これも本当は手短には語れないんです。どんな陪審制かにもよります。しかし簡単に言えば、長期的展望において、減ると断言します。日本の冤罪は、割合単純な発生の構造を持っていますから、これをくずすこと自体はむずかしくないです。ただし、弁護士の能力次第ですね。また現在のように弁護士の行動が制限されていたら、すぐに効果は出ないでしょう。またあまり一部の弁護士が実績をあげると、社会から葬られる危険もありますね。 Pattyさん、153ページまで進みましたね。さらに頑張りましょう。みなさんも待っていてください。 Exitさん、芝居行ってくださいね。原作読んでいなくても大丈夫です。 エマノンさん、kimさん、やまのかみさん、ゆのりんさん、クリントン大西さん、メガミさん、山田さん、辻田さん、唯一さん、いつもありがとうございます。 香さん、PERORINさん、ありがとうございます。また来てくださいね。 リョウさん、「出席番号殺人事件」? まぎらわしいこと言わないようにしてください。Pattyさんが本気にしてるじゃないですか。まだ原稿来てませんよ。 クララさん、こうして話しかけるの、クララさんの方ははじめてですね。貴重な情報をいつもありがとうございます。お母さんのオクラさんも、いつもありがとうございます。 村ドンさん、いらしていただいて大変嬉しいです。カードラのエッセーの連載を読んでいただいていたとは驚きです。今あれらの原稿のうち、この国際化の時代に必要と思えるテーマ部分を選び出し、文章をもっと真面目な形に書き直して、Room−Sで公開しはじめています。 みなさんやSHINOさん、金田さんなどの顔ぶれを見ていると、サロン文化という言葉を思い出します。かつて欧州に、詩人、物理学者、女優、男優、作家、政治家、そういった各界の才能たちが集って、互いに交流し合う場がありました。こういう刺激が、白人たちの文化を豊かで華やかにしましたね。しかし日本には、こういう発想は伝統的にありません。むろん日本人が考えたがるように、こういった世界ゆえの退廃とか、鼻持ちならなさもありますが、SSKがサロン文化のよい部分を、ささやかにでも持ち得るならば、これは将来へのサンプルとなり得ます。素晴らしいことですね。こんな可能性を持っているサイトはなかなかないですから、とても貴重なことに思えます。 今007さんと仮想Movie「異邦の騎士ENDING」が完成したら、次のMovieは「くるみ割り人形」なんていいなと話しているところです。私は「くるみ割り人形」の中の「こんぺい糖の踊り」が、曲も踊りもとても好きなんです。この曲のオルゴールふうのMIDIはないものかなぁと言っていたら、007さんがすぐに見つけてくれました。これは素晴らしく可憐な出来でしたよ。みなさんにも是非お聴かせしたいところてす。これはチャイフスキーの傑作ですね。これに乗って、小さなクララ人形が、デスクに置かれたミュージック・ボックスの上でくるくる踊っていたら、とても可愛いでしょうね。 むろん容量の問題がありますから、PCでは完全にスムーズな動きは再現できませんが、必要にして最小限の画像でカタカタと動かせば、かえって人形的な面白い動きになる気もします。あれはごく短い踊りでしたよね? PC・Movieにぴったりに思えます。HNから察して、あなたはあの踊り、得意なのではないでしょうか? それとも村ドンさんの歌と、クララさんの踊りの組み合わせもいいですね。クラシックにはこういうものもありますよね。確か映画「アマデウス」にも出てきました。いずれにしてもお二人のパフォーマンス、いつかは拝見したいものです。 さるるさんもバレエをおやりなんですか? バレエ人口は多いのですね。確かにこれは、人種問題がありますね。「白鳥の湖」を黒人女性が踊る時代、いつかは来るのでしょうか。こちらLAでは、シンデレラを黒人女性ブランディが演じた映画とか、黒人の天使がたくさん現れたスティングのクリスマス・ヴィデオなど、けっこう話題でした。これはLAならではです。しかしオリエンタルは、黒人よりは有利ですよね。今はもうスタイルも、そうそう白人たちに負けませんしね。でもわれわれも、白人俳優に時代劇はやらせないでしょうからね、むずかしいところです。 村ドンさん、脳について、あるいは細胞工学やクローン臓器培養について、この頃よく考えます。先日、レオナものの「ハリウッド・サーティフィケイト」、やっと終わりまして、これはあえてハリウッドの猥雑などろどろに焦点をあてようとしたものなんですが、それが科学の最先端と案外つながっていたという話です。しかし最後はレオナの原始的な殴り合いで、こんな暴力女は嫌だなと思いながら、へとへとになって脱稿しました。ともかくこの中でこの問題、多少考えましたが、これを話すと長くなります。 クリントン大西さんも言われるように、遺伝子を読まれ、この情報が開示されることによる差別はたちまち起こるでしょう。医療保険の会社ひとつとっても営利事業ですからね。アメリカはすべて民営ですから、問題は多いです。日本はこの点、折衷でうまくやっていますね。日本はそもそも修正社会主義の国です。 デザイナー・チャイルドの問題もありますね。最初は病気の遺伝子情報を正常に書き直す程度でしょうが、だんだんにこの技術は、人類をヴィーナスとスーパーマンに近づけていくでしょう。するとわが日本の一夫一妻、見合い制度なんかと比較すると、アメリカの上層階級では進化の速度が早まるということですね。進化とは何なのか、要するに種の選択の別名の可能性があります。しかし異性同士によるDNAの選択淘汰なんていうまどるっこしいやり方をやめて、人類が自分自身のハードをいじってしまうわけですから、目指す場所に一足跳びという話になります。ネアンデルタール人がクロマニヨン人になったように、今世紀一挙に新人類が現れて、未来のわれわれは、これら美しい人たちの驚異的な力、話術、計算力、思考力をテレビで眺め、ただただ劣等感をため込むだけの存在になるかもしれません。 またクローン・スペア臓器技術の完成を考えると、かつてのロックフェラーとか、今のビル・ゲイツのような大金持ちは、向こう二百年くらいの間、社会の一角に存在し続けかねません。そうして、ついには遺伝子操作で脳までいじれるようになってくると、古い脳の外側に新しい脳がバームクーヘンのように存在する理由が、思いがけない位置から見えてくるかもしれません。 氷川透さん、久しぶりです。出版おめでとうございます。うちのリンコがまた意味不明のことを言っていますが、気にしないでください。 そう、リンコさんといえばニューヨークおじさん案内、佳境ですねー。こういうの書かせると、彼女はホントに上手です。好きこそものの上手なれ、水を得た魚、猫にまたたびリンコにおじさん、このまま行くと、コートの襟を立てたリンコと、厳選された一番ハンサムなおじさんが、ひょっとするとタイムズ・スクエアで熱い抱擁、なんて展開にもなるのでしょうか。楽しみなことです。まあ気長に待っていれば、そのうちニューヨークの名所も現れるでしょう。 氷川さん、実はこんなところで言うのもなんなんですが、光文社カッパノベルスで、「21世紀本格のアンソロジー」というもの、やろうかと思っているんですよ。21世紀の日本の本格を引っ張ってくれそうな期待の才能を何人か選び、本格の短編を依頼しようかと思っているんです。 柄刀一さん、響堂新さん、松尾詩朗さん、霧舎巧さん、殊能将之さん、京極夏彦さん、瀬名秀明さん、摩耶雄嵩さんなどなどを勝手に考えているんですが、もう偉くなっちゃった人も多いし、ジャンルが違うと見える人も多いから、すべて実現はできないでしょうね。でも精一杯口説いてみますよ。氷川さんにも依頼しますからね、世界を変えるような、これまでの自作ではベストの短編を書いてください。期待しています。 そして5、6年ののちには、この第2弾に参加してくれるような本格の才能が、SSKから育ってくれることを祈っています。 |