2001年6月12日
 久しぶりですね。ずっと忙しくしていました。今ほんのちょっとだけ一段落。「パロディ・サイト事件2」のゲラを見ています。やはり非常に高度な小説群ですね。この中から、リンコさんのような才能が一人でも多く育ち、日本の小説文化を牽引して欲しいと願っています。
 新しい人が大勢来てくれていますね。常連の人も含めて、まずはご挨拶を。村ドンさん、角川書店ビルの設計をしたのですか? あそこの玄関とか応接室付近のセンス、とても好きです。オクラさん、電話相談のヴォランティアをおやりなのですね。素晴らしいことです。どれほど多くの悩める人たちがそれで救われているかしれません。ご自身も楽しみながら、是非これからも続けていただければと思います。アケミ姉さん、やまのかみさん、書込みいつも感動しています。みそみそさんも、いつもありがとうございます。非常に深みのある書込みです。石川さん、新装Room−Sに、ちょっとあなたのこと書きましたよ。
 みほ@WAさん、吉敷への熱い書込み、感激し、力づけられました。吉敷、また書きますよ。kimさんも、ありがとうございます。発想のユニークさがいつも新鮮です。SHINOさん、いつもありがとうございます。SHINOさんは、本当にSSKの宝ですね。書込みを拝見するたび、NETというものの奇跡を目にする思いです。多くの人がSHINOさんに助けられています。どうぞこれからも、みんなの力になってあげてください。
 エマノンさん、HP素晴らしいですね。プロの人のこのような発想こそが、NET世界を支え、向上させます。今後のサイトの発展を願っています。吉敷コロンボさん、ありがとうございます。吉敷攻略本、作りますよ。コロンボ攻略本の方は、ちょっと計画ないですけどね、LAにきて、昔何気なく見ていたコロンボの背景が、ああここだったのかとよく気づきます。
 みそみそさん、書込み素晴らしいです。いつも読ませていただいています。誠実で、深みがありますね。いちごさん、はじめまして。電波少年のことは解りませんが、ルノアールは禁煙コーナーがあり、なかなか落ちつきます。吉祥寺のものは元旦からやっていますし、席がたくさんあって、すわれないということがないのでありがたいです。あの対談はね、本当にやったのですが、ギターは持っていなかったんですよ。だからルノアールの人にあんなに迷惑かけることはなかったし、茶橋さんの歌やギターの腕前がどの程度か、まだ知りません。
 M澤さん、リンコさんのこと、よろしくお願いします。例の雑誌がまた例によって変なこと書いているらしいですが、あれはわれわれへの挨拶のようなものです(笑)。気にせず、影響されないでくださいね。期待しています。
 さやさん、清さん、はじめましてですね。清さんはLA仲間ですか。そのうち会いますか。しかしこっちでは全然時間がないんですよ。さやさん、奇麗な名前ですね。インドネシア語でIの意味でしたよね。今でもこの音、よく憶えているんです。最初に行った外国がインドネシアでしたから。
 里見さん、久しぶりです。この頃N雲堂のN雲さんが、会うと「里美・良子攻略本作りたいなー……」とうわ言のように言うのです。彼はこの二人の大ファンなんですね。最初に龍臥亭を読んだ時、里美ちゃんにひと目惚れで、ページを繰るたび、先生、里美だけは殺さないでねーと、毎度神棚に手を合わせたそうです。おかげで最後まで全然ストーリーが解らず、生き残ったと知ってからまた最初のページに戻って、きちんと読み直したそうです。ちなみにレオナは、リンコさんふうに書けば、もうまるっっっっっっっっきり、興味ないそうです。気の強い女は嫌いなのでしょうね。もし攻略本作ることになったら、同名のよしみで何か書いてくれますか?
 あきさんも、ひさしぶりですね。PCしっかり直して、またどんどん書込みしてください。楽しみに読みますからね。
 いわっちさん、はじめまして。よろしくお願いします。リンコ王女さま、はじめまして……なわけはないですね。例の雑誌からNYにインタヴューの電話がかかってきて、「島田荘司に体は要求されましたか?」と訊かれても、綾辻先生のように「いやー、デビューするならやはりそれなりのことはしないとねー」なんていうような変な冗談は言わないでくださいよ。私は以前これでえらい目に遭いましたから。しかし本が出たら、納豆スパゲティでも食べさせてください。
 チエミさん、大変でしたね。私もおばあちゃん子で、死に目には会えませんでした。しかし、私の仕事がようやく世間と噛み合うようになってきたのはそれからです。小説家としてのデビューは、それよりもずっと後でしたけれどね。悲しみは、たいてい何かの飛躍台です。
 ともこさんも、アメリカ仲間なんですね。よろしくお願いします。もう一人のトモコさん、もはじめてでしたっけ。すいません。でもいつも読んでいますよ。ありがとうございます。さるるさんも、いつも楽しみに読んでいますよ。ありがとうございます。
 山田さん、脳ミソなんでもなくてよかったですね。でも検査してくれた脳外科の先生に、「忍者屋敷」と「カニ缶の密室」を読ませてはいけませんよ。あ、やっぱりちょっと入院していきますかー、となりますからね。
 kujiraさん、はじめまして。季刊ですか、やりたいんですよ。でも今年は新世紀初頭のせいか、イヴェントからみの仕事がやたらに多いのです。来年こそは季刊づけ、季刊三昧の生活を送りたいと夢を見ています。たぶん茶橋さんも、ハラ書房の営業の方もそうでしょうが、ともかく頑張ります。
 ホビットさんも、はじめまして。最初の発言がどうであれ、気にしないでまた書いてください。みんな暖かく迎えてくれますよ。メガミさん、頑張ってますか? またそのうち、経過報告など知らせてください。
 今回、あまり遡ることしません。私には挨拶なかったーという人、いたらそう書いておいてください。また書きますから。
 大阪の小学校の、児童殺害事件は本当にひどいことでした。犯人はこれまでにもたびたび事件を起こし、入退院を繰り返していたとのこと、つまり警鐘が鳴っていたわけですね。学校のセキュリティ体制が日本型であることと併せ、まずはこれらが、アメリカからは改善の論点として指摘ができます。現状で、医師の責任を言う気はないですが、わが人情の内にあっても、摩擦を恐れぬ勇気のある医師の出現が待たれますね。
 このようなケースにおいて、死刑を要求しないことは至難です。今後は自身が裁判員に招かれたと想定して、必要な判断材料を求め、これを得てのちは、内容は高度に、しかし立腹や排他心、上位者としての叱責意識などは最小にして、陽な議論を大いに行っていただきたいと思います。ただし充分な材料は、わが人情に配慮するマスコミからは今後もまず得られません。彼の弁護士のもとに集まります。材料を得、充分な吟味を経てのち、やはり決然と死刑を要求するという考えに達したなら、信念を持ってそう主張していただきたいと思います。わが文化は、武士台頭の以降は、死刑と自死の美を前提として組みあがっています。ですから日本人である限り、殺害という刑罰を念頭から捨て去ることは、常識ある人には無理です。よって死罪を淡々と主張していただき、しかし口喧嘩としてではなく、誠意的な議論には応じる用意をしておいていただけるなら、大いにありがたいと思います。
 ばんやむを得ない場合、死刑もこれを容認する、という言葉がありますが、今回のケースは冤罪の疑いもなく、被害者は弱者で数も多く、この言葉に最も近いケースです。今後彼に死刑を宣告する際の障害となるものは、彼が責任を問える精神状態を維持できていたか否かに関わります。次いで永山則夫氏のケースのように、社会が彼に理不尽な被害を与えていないかの点検も必要となります。
 私個人は死刑廃止論者で、このようなケースに直面しても、信念はいささかも揺らぐことはありません。法を改正し、生涯を懲役に服させたほうが被害者の遺志にそうと考えますが、しかし彼に死刑をという考え方も、賛成はしませんが理解はします。ここでは自分の考えは多く述べません。クリントン大西さんの考え方、面白いですね。確かにそこまでやらなければ、ある犯人が殺人を成す瞬間、死刑という刑罰の存在は思い出しません。死刑囚と対話して、私もそのように結論します。死刑というものは、晒し首を伴わなくては効果が薄いものです。絞首刑死者の、非人道的な惨殺死体を公開するのもよいでしょう。
 しかしこの時代にこの種の正義心を前面に出すと、イスラム圏国家のように国際的な近所づき合いに不利益が出ますから、つまり儲からなくなる危険がありますから、政府はこれを行う勇気を持ちません。またこのような、怯えによって弱者を威圧する、かつての魅力的な方法を復活させると、女子供や後輩への、教育としての折檻暴力も息をふきかえしますから、問題が複雑化します。離婚や家出が増え、これを防ぐため、この人たちに自立生活がしずらくなるように給料の軽減をはかり、すると多くは性産業に向かいという図式が現れて、離婚は即ひどい転落という形に徐々に向かいはじめます。これを防ぐために、イスラム圏のように売春婦は死刑とする威圧も必要となっていきます。
 かつて日本には、髪を振り乱し、街をさまよう狂女がよくいました。これは多くは、自身の被っている理不尽さへの、割れるような怒りのゆえでした。しかし彼女の怒りをきいてあげる人はなかなかいませんでした。苦しいのは彼女だけではなかったからです。今の死刑は、抑止力期待の理屈の成果ではありません。追い込まれた日本人の道徳遺伝子が、ぎりぎりの場所で行っています。多くの点から、死刑の意味はもう薄くなっています。
 これから長い長い裁判が始まります。犯人の望む死刑執行までには20年もかかります。現在の怒りが20年間持続するか否か、問題なく刑事責任を問える精神状態の犯人が、学校への怨念から児童を五人殺すなら、今後は当然秘密裏に行うことになります。こういうケースにおける犯行否認の容疑者の場合、怒涛のようなマスコミの虚報道の中でも冷静に判断が行われ、今回とはきちんと区別をつけられるか否か、日本に死刑がなかったとしたら、今回の犯罪はどのような形になったのか、こういうことにも考えを巡らせて、友人間、夫婦間で議論をしてください。もちろんこのBBSで多少それを行うのも、悪くない考えでしょう。
  
 このような凶悪事件が起こってしまい、前ふりが長くなりました。さて、以下は楽しい話題で、本題です。今週は、SSKにとって歴史的な1週間となります。まず明日、このBBS10万HIT突破と、もうすぐオープン一周年となることを記念して、当WS刊が一部増築されます。明日13日水曜日、午後の9時になったら、当WS刊の扉ページを開いてください。そうして、このBBSへ来るボタンのひとつ下に、「Offなんとか」と書いてあるボタンがひとつ増えていますから、これをクリックしてください。順番を間違えないでくださいね。このボタンがまず先です。するとそこに、ちょっとびっくりするものがあります。これを読んで、ここに書かれてある指示にしたがってください。するとさらに、あっと驚くものがいくつも見られますよ。明日の夜を楽しみにしていてください。
 しかし、真の驚きはその3日後です。今週土曜日、つまり16日の深夜0時07分ジャスト。正確には17日日曜日の早朝0時07分ちょうど、噂の「Room−S」がいよいよ発進します。007時になったら、リンク装置を使ってRoom−Sに行ってみてください。
 全貌を現す新Room−Sは、2001年6月の現時点では、とてつもなく進んだサイトといえます。技術的に、センス的に、世界の最先端を行くものです。現在個人が管理する趣味的なサイトとしては、あるいは企業のものを含めてでも、これだけ進んだものはまず世界中にないでしょう。たまたまキャロルとトミーというアメリカ人の友人が家に来た時、このサイトの試作品を見せたら、仰天して思わず拍手をしていました。アメリカ人もまだ、これほどのものは見たことがないようです。すべてFLASH使いとして、現在卓越したレヴェルにある007氏の手腕によるものです。明日改装開店する、当WS刊に登場するFLASHもまた、彼の協力によります。
 しかし、今はもう杉永さんもFLASHを入手しましたので、早晩WS刊の追撃が始まります。当WS刊も、扉のカウンターが10万HITになった時、がらりと変貌して、かねてよりの建築計画にのっとって、真の姿が現れる予定です。明日の改装はそのほんの小手調べです。だからみなさん、頑張って扉のカウンターも廻してくださいね。
 007さんのRoom−Sは、2層構造になっています。地下深い場所にRoom−007と呼ばれる秘密施設が隠されています。実はこの施設、メインはこちらです。ここへの行き方を発見するまでに、多少の戸惑いがあるかもしれませんが、しかしここに侵入すれば、開くドアの向こう側に、驚くべきパラダイスがひらけます。みなさんの度肝を抜くことうけ合いですね。
 この施設の各所には、たくさんの秘密が隠されています。ここではまだ多くを語りませんが、そのひとつはクイズです。このクイズを解くキーも、この施設の中にすべて埋められています。外部にはいっさいありません。これを発見し、用い、謎を解いてあるゴール地点に到達すると、あるプレゼントが、先着7名の人に贈られます。
 この施設、音楽担当は四次元さんです。各フロア、ふんだんに音楽があふれていますが、その大半は四次元さんの手になるものです。これらはここでしか聴くことができないMIDIですが、みんな素晴らしいできになっています。
 この施設、将来にわたって大きな計画をいくつも持っています。今回はいいところその半分が完成、公開されるにすぎません。将来の計画内容は、絶対に言わないで欲しいと007さんに固く口どめされていますので、ここでは述べられません。施設には、地下秘密チャットや地下BBSが用意されていますから、ここに侵入し、管理人さんに直接訊いてください。しかし秘密を漏らさないことは秘密諜報員のイロハですからね、少々むずかしいかもしれませんが。
 土曜日の深夜、私も待ち遠しいです。ではまず明日はここで。そして土曜の深夜には007時に、地下の秘密サロンでお会いしましょう!
 
 
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