2001年10月12日に、matthewさん登場。
matthewさん、
メイル、受け取りました。大変ありがとうございました。プロフェッショナルでありながら、非常に前進的、また進歩的な考え方を拝読して、大変嬉しく思いました。 また新WS刊のありようや意味を、正確に理解してくださり、嬉しいです。こういうもの、アメリカ人なら手を叩いて喜びますが、一億プロ志向の日本は保守的で、なかなかそういう人がいません。
Broadbandに関しても、おっしゃるようと思いますが、これはアメリカの方がむしろ難があるように感じています。アメリカは、電話線つなぎっぱなしでも、電話料金が上限10数ドルで固定のオプションがあり、これを選択すればほとんどネットの金がかかりません。このため、Broadband化がなかなか進まないという現実があります。日本の高い金を取り、嫌ならネットやるなの意地悪が、逆説的にBroadbandを安く感じさせて、事態を前進させているようです。これはお上志向の日本の技術屋の分野に、伝統的にあることですね。
新WS刊へのmatthewさんの改善提案も、すべて納得、了解ができるものです。プロの技量を持つmatthewさんが担当していただけるなら、「WS刊島田荘司」は、作家サイトとしては、その先進性やセンスで、たちまち日本のトップ・レヴェルに届くでしょう。あるいは、作家サイトのジャンルに留まらないかもしれませんが。私としては是非担当していただきたく思います。この11月には日本に戻っています。必要なら007氏を含めてお会いし、ゆっくりとち合わせができればと思います。
以下、ご提案のひとつひとつについて、考えを述べます。
1、のFloor Menuの問題、これはまったくおっしゃる通りで、私もこれは杉永さんに提案していました。しかし、時間がないこともあったかと思います。ただこれは、今Room−Sの管理人で、やはりコンピューター専門家の領域にある007氏が、杉永氏から臨時に管理を引き継いで、Win用のサーヴァに移動しながら、細部をシェイプアップしてくれています。この過程で、彼がそのように改善してくれています。この点を彼も、同じように感じたようです。杉永さんはMacでしたから、Macユーザーを前提としたサーヴァを借りていました。
この新WS刊のURLを貼りつけるのを、今忘れました。このメイル出したあと、すぐにこれを追加してお送りしますので、ご覧になってください。この試作においては、上の点は改善されています。
ただしそうなると、現状のよさで、失われた部分もあります。杉永版では、ひとつのFlashで1から3階までの見取り図をまかなっているため、外壁や間仕切壁が動かず、内容物だけがフェイドイン、フェイドアウトで変化します。これがとてもよい感じのイヴェントなのですね。各階で分けると、これが失われ、階段を上がると機械的に画面が切り替わって面白味に欠けます。また1度目の表示では、1階ごとに散文的に棒グラフが出てしまいます。
この点、matthewさんはどのように感じられますか? フェイドイン・フェイドアウトのイヴェントもキープし、なおかつ、フロア・メニューをクリックすればその階の見取り図に戻るという形が理想ですが、こんなことはできるでしょうか。おそらくこれは無理で、どちらかを選択しないといけないと思います。
007氏に、場合によってはエレヴェーターを発注しようかと思っています。Room−Sのものをご覧になってください。これはとてもよくできた、デザイン的にも優れたものです。
そしてWS刊は地上4階、屋上付き(これらは将来)、地下も、これはmatthewさんが決めてくださればよいと思いますが、2階分もあるかもしれません。すると7階分もあり、EVの必要性はきわめて高いです。
matthewさんのPCは、Winでしょうか、Macでしょうか。上に関連してですが、見取り図の英文字、杉永版のMacフォントの方が、文字が太く、綺麗で、すわりがよいように見えます。それから杉永版のように、各部屋の色をきちんと配布、鮮やかに発色させた方がいいと思います。これはラウンジ部分のフロア全体を銀白色に光らせた方が綺麗と思いますし、エリアを示す上でもそうすべきでしょう。階段部分もそうですね。
こういうこと、つまり色と文字を、Win上もとりあえず現状の杉永版に戻して、ここから改善を発想するということです。matthewさん、もしPCがWinだとしても、このようなこと、おできになるでしょうか。まあプロだから当然できますよね。ただ007氏によれば、Winでは英文字はほぼこのフォントしかないということです。そうなると、色の方が優先、フォントは、もしできるならでいいのですが。
007氏の方から、すべてのデータをmatthewさんに送ってもらうようにすればよいでしょうか。彼の方にそう伝えておきますが。
2、ですが、バック・グラウンドというのは、文字などのデータの背景ですね。これはまったくおっしゃる通りです。私は、ギャラリーの黒カーテンのバックは気に入っていますし、恒久性があるように感じています。しかしそれ以外は、交換がいいかなと感じています。もし素材、いろいろと心当たりお持ちでしたなら、是非提案していただければと思います。自分のイメージとそう違わないと感じましたら、全面的にお任せしたいと思います。もし違っていたなら、ポリシーをご説明したいと思います。
ただ各部屋、今は色で分けていますので、この色に、内装もある程度沿った方がいいかという気はしています。が、部屋の色分けそのものを見直すのもいいと思います。私が気に入っていて、是非現状でキープしたいと思っている部屋と色の組み合わせを以下にあげておきますと、1階ではギャラリー、階段、BBS、レストランとキッチン、2階ではギター・ラウンジ、マップ・アーカイヴ、夜想詩人、3階、花火ラウンジ、だけです。後は替えてかまいません。007版のように、他は薄い色とか、無彩色としてもいいかもしれません。
3、地下に関しては、全面賛成ですね。扉を入ると、Broadbandの入り口、Narrowbandの入り口とルートを2つ設けるというのはよい考えと思います。これで、必ずしも迷宮性が失われるとは思いません。ただしこの部屋が散文的なデザインになって、雰囲気を壊すことは避けたいですね。これがハイセンスで行われれば、かえって雰囲気が上ると思います。たとえば重厚な扉の絵を2つ出すなどですね。
またこの地下に、matthewさんが初心者一般に向けて、サイトの作り方、htmlの技術など、PCのレクチャーをする部屋を設けても意味がありますね。 私が文字データをチャージすることに関しては、matthewさんさえお時間おありなら、どんどんやります。しかしサイトの規模が大きいので、最初はほとんど更新しないで、そろそろやっていくのがいいのではと思っていたのですが。 というところですが、これらに関しては、またご質問いただければ、逐次考えを述べさせていただきます。
以下、そのほかの質問にお答えします。
「秋好事件」の現状に関しては、デジカメ日記用に書いた文章がありますので、このメイルに添付させていただきます。これを読んでもらえれば、様子はお解りいただけると思います。おっしゃる様に、新WS刊では、秋好事件の報告にもう少し力を入れ、事態打開にネットを活用することも考えたいと思っています。
それから質問ですが、matthewさんは、MIDIには詳しくないですか? 作ることはしていませんか? またmatthewさんは、ご自身の将来に関しては、どのようなイメージを持っていらっしゃいますか? 今のお仕事は、猛烈に忙しいというようなことはないのでしょうか? 時間はどの程度おありなのでしょう。東京に出てくるついではおありですか? 小説を書きたいという人ではないのですね? このあたりのこと、もう少し教えていただければ嬉しいです。
いずれにしても、matthewさんが管理を引きうけてくださるなら、大変に心強いです。力のある人を探していました。これでSSKも大きく発展することは間違いないでしょう。是非お願いしたいと思います。
では今回はそんなところで。またメイルします。
島田荘司。 |