霧舎巧さんと

霧舎巧さん宛て

2001年2月20日

霧舎さん、
 メイルありがとうございました。無事受け取っております。お引き受けいただいて、ありがとうございます。南雲さんも大喜びしていると思います。彼は本当に霧舎さんの大ファンなんです。こちらのサーヴァがすっかりダウンしておりまして、お返事のメイルが全然書けませんでした。大変失礼いたしました。
 ご質問に御答えしたいと思います。
 1、の方、南雲さんは前者を望んでいるかもしれませんが、私は後者で充分と思っています。少し斜に構えた発想なので、真面目な仕事には使えないなといったようなものでも歓迎です。この企画自体がある種、真面目なジョークといったところがありますので。お解りと思いますが。
 野毛山動物園を舞台にしたもの、最高です。おっしゃるとおり、ここを舞台にした御手洗のものはまだありません。
 2、の方ですが、南雲堂はなにぶん、ミステリーの出版物を多数、カリキュラムに沿って出しているという段階にはまだいたっていません。憧れの霧舎さんの原稿が来るなら、彼らはいつまでだって待つはずです。私もそうです。何だか滅茶苦茶な話ですが、これはほとんど事実です。

 それからこれは、また機会をあらため、きちんとご挨拶しますが、もしお時間ありましたら、南雲堂のサイト「Room−S」から、「SSKリンク装置」というものを使って、「WS刊島田荘司」というサイトに飛んでもらって、ここのBBSを覗いてみていただけないでしょうか。ここの上の方に、まだ私の書き込みが残っているはずです。この長文の終わりの方に、霧舎さんの名前を出しています。これをちょっと読んでいただけないでしょうか。
 こういうことをカッパノベルスでやりたいので、またご連絡いたします、ということです。霧舎さんは、21世紀の日本の本格シーンを引っ張っていってくださる一人と期待しています。よろしければこちらの企画こそは、本当の意味の全力投球をしていただきたいのです。自己の短編ベストをお願いします。
 では今回は、ともかくお引き受けいただき、ありがとうございました。作品非常に期待しています。楽しみでなりません。
 今度3月末には帰国しています。またお会いできる日、楽しみにしています。

島田荘司。

戻る