2001年9月22日、tenさん宛て。
tenさん、
無事九州旅行から戻ってきました。なかなか楽しい旅でしたよ。
さて、以前にお伝えしていたカッパノベルスのアンソロジー短編集ですが、この表紙のデザインにトライしてみませんか。tenさんのがもしうまく行かなかったら、旧来のプロに依頼する、という段取りにしたいと思っています。
しかしこの本は、表1に作家名をずらりと並べなくてはなりません。したがって、文字自体のデザイン、そしてこの隙間にコンピューターふうのヴィジュアルと、いうようなことになりますね。並べる作家名は、50音順に以下のようです。
島田荘司・責任編集
響堂新
霧舎巧
島田荘司
瀬名秀明
柄刀一
氷川透
麻耶雄嵩
森博嗣
タイトルは、仮題ですが、「21世紀本格・アンソロジー」と今のところ言っています。
文字は大きい方がいいです。するとこれらの文字群で、表1は埋まってしまいますね。だから、この漢字の文字自体を、コンピューターふうのヴィジュアルに解体して見せる、なんてことができるなら最高です。そしてこの隙間に、たとえばDNAの螺旋とか、脳の3D図形、PCの集積回路ふうのヴィジュアルと、そんな様子でしょうかね。
カッパの既成枠がありますので、「涙流れるままに」を参考にしてみてください。あのように、下に一本、左右方向に細い線が入ります。しかしこれも、必要なら壊してもいいです。
まだ時間ありますし、こちらも細部が決まっていませんので、漠然としています。穴井さんとの相談で決めたことは、以上くらいのものです。原稿も来ていませんしね。質問あればしてください。しかしこれは大変なチャンスとは思います。是非全力で頑張ってみてください。
島田荘司。 |