<2004年5月25日、配役決定。>

 穴井氏を経由して、安井プロデューサーから、改訂された高田氏の脚本が送られてきた。これに、決定した配役がこまかく書き込まれていた。
 懸案の通子は、余貴美子氏に決定したという。安井さんによると、余さんは大変よい女優で、きっと通子には填まる。必ず見事な通子像が現れる自信がある、ということだった。
 以下で、現時点で決定している配役について書いておくと。

登場人物 役職 配役
吉敷竹史 警視庁捜査一課三係主任刑事 鹿賀丈史
有賀葉月 捜査一課三係刑事 真中 瞳
小谷祐一 捜査一課三係刑事 賀集利樹
川合 捜査一課長 高橋長英
畑山 捜査一課三係班長 山本龍二
船田 鑑識課係長 小倉久寛
室井 捜査一課三係刑事 阿南健治
斎藤 捜査一課三係刑事 大川聖一郎
今村 成城西署刑事 吉満涼太
加納通子 吉敷の別れた妻 余貴美子
壇上涼子 千鶴子の腹違いの妹 今村恵子
九条千鶴子 銀座のホステス 森 洋子
九条良江 千鶴子の実母 風祭ゆき
染谷辰郎 医師 山路和弘
染谷萌子 染谷の妻 安奈 淳
壇上孝市 千鶴子・淳子の父親 浜田 晃
壇上嘉代 孝市の後妻 酒井麻吏
小出忠男 アマチュア・カメラマン 坂本長利
北岡一幸 IT会社社長 西田征史
  釧路東病院事務長 半海一晃
  グリーンハイムの主婦 篠崎はるく
  クラブ「銀馬車」のママ 高橋美穂
  同ホステス、百合子 希 帆
  染谷哲郎 松永 隼
  制服警官 用界一仁
中村吉造 警視庁捜査一課迷宮班班長 夏八木勲
監督   国本雅広

 なかなか聞こえた名前が並んでいる。ロケは5月30日、釧路での吉敷と通子の再会シーンから、収録を始めるという。中村の意を受けた牛越が、吉敷を黙って通子のアクセサリー・ショップ、「たんちょう」にいざなう。牛越は素早く姿を消し、2人は夕暮れの幣舞橋の上でしばらく語り合う。どうして出ていった? 理由も話さずに。と尋ねる吉敷に、通子は応えず、ラーメンを食べに行かない? と誘う。とても情感のある場面である。
 30日、高田邸の茶室は完成するそうだ。着工の日にぼくと再会し、完成の日に「はやぶさ」のクランクインを迎える、なんだかしみじみするなと、高田氏が周囲に語ったらしい。これはまことにそうだ