[安田のマンション]
吉敷「安田さん、あなただったんですね。成城学園前の公衆電話から110番をかけたのは」 安田「だから、ぼくは絶対にあの女を殺してなんかいない。善意の通報者だと言っているでしょう、信じてくださいよ」
[鑑識課の部屋]
船田「信じられんよ、こんな写真。絶対にあり得ない。竹さん、その夫婦にかつがれたんじゃないのか?」 吉敷「そういう人たちじゃないんだ、ネガも見せてもらったが、間違いなく本物の写真だった」
[警視庁一課の部屋]
船田「何にしろ、復帰早々大変なヤマだったな」 中村「今度はおまえさんの事件の方も解決してもらわないと」 吉敷「はい?」
[捜査一課の部屋]
中村「吉敷竹史と加納通子が、愛し合いながらどうして別れなくてはいけなかったのか。この謎はどうしても解決してもらわないと、仲人として立つ瀬がねぇんだよ」 船田「そいつは無理かもしれません」 川合「この男は、自分のことになるとさっぱりのやつだからな」